きっかけは「より高品質なShopifyアプリを届けたい」という想いから
株式会社フルバランス(代表:原田真緒)は、Shopifyプラチナパートナーとして数多くのEC構築・アプリ開発を手がけてきました。
その中で同社が取り組んだのが、複数の外部システムと高度に連携するShopifyアプリ開発事例です。
同社はもともと自社内に高い開発力を持ち、設計から実装まで一気通貫で行える体制を備えています。
ただ今回のプロジェクトでは、より専門的なShopifyアプリ開発の知見を持つパートナーと連携することで、品質とスピードを最大化したいという狙いがありました。
「私たちは元々開発力を強みとしてきましたが、お客様からの要望が多様化していく中で、Shopifyアプリの開発を専門とするパートナーとも協業することが開発スピードや品質の向上に繋がると考えました。」
— 株式会社フルバランス 執行役員/本部長 池田健太氏
そこでパートナーとして選ばれたのが、株式会社ForestBook(代表:森本竜治)。
AWSサーバーレス構成やAPI連携、OIDC認証などの実装経験が豊富で、
Shopifyアプリ開発の専門家として数々の成功事例を積み重ねてきた会社です。
両社の協業は、いわば 「Shopifyアプリ開発の専門性 × プラチナパートナーの総合力」 という理想的な形でスタートしました。
株式会社フルバランスとはどんな会社か


創業20年、技術と誠実さで信頼を築くECソリューション企業
株式会社フルバランスは2004年創業。
Shopifyが日本に上陸するずっと前から、EC構築とシステム開発に携わってきた企業です。
その確かな実績が認められ、同社は日本国内でもわずか数社しか認定されていない※1最高ランクの Shopifyプラチナパートナー(Platinum Partner) ※2として、
Shopifyエコシステムの最前線に立っています。
Shopifyプラチナパートナーは認定要件は非常に厳しく、
Shopifyとの共同販売による年間売上500万ドル以上
クライアント年間売上2500万ドル以上
Shopify Plus導入実績6件以上(直近2年)
Shopify Academy認定バッジ80個以上、25名以上の取得者
といった項目をすべて満たす必要があります。
つまり、売上・技術・組織力のすべてがトップレベルでなければ認定されません。

※1 Shopify Platinum Partner 日本企業一覧:https://www.shopify.com/partners/directory/locations/japan?minPrice=&maxPrice=&partnerTiers=tier_platinum&sort=DEFAULT
※2 Shopifyパートナープログラムガイド: https://cdn.shopify.com/static/partner-resources/shopify-partner-program-guide-service-track.pdf
プラチナパートナー ✖️ アプリ開発専門のプロフェッショナル の相乗効果
フルバランスの強み:課題の本質を見極める「設計力と提案力」
フルバランスは、Shopifyプラチナパートナーとして数多くのEC・アプリプロジェクトを成功させてきました。
同社の強みは、単に「アプリで何かを作る」ことではありません。
クライアントのビジネス背景を読み取り
本当にアプリ化すべき課題なのかを見極め
必要であれば別のアプローチを提案し
最も価値が出る形に再構築する
という、上流の解像度の高さにあります。
「課題の本質に踏み込んだ提案ができる」──
これはプラチナパートナーとして培ってきた経験と信頼性があるからこそ実現できる力です。
ForestBookの強み:複雑な要件も“動かす”高い技術力
一方、ForestBookは Shopifyアプリ開発に特化したプロフェッショナル として、
どれほど複雑な要件でも、データ連携・外部API統合・AWSサーバーレス構築・パフォーマンス調整などを含め、
安定して稼働するシステムに落とし込む技術力を持っています。
難易度の高い外部システム連携
パフォーマンス要件の大きいアプリ構造
セキュリティ要件が厳しい認証設計
Shopify特有の制約下での最適化
こうした領域は“経験がないと正しく判断できない部分”であり、
ForestBookが最も力を発揮する領域です。
相乗効果が生む、揺るぎない「成功の確度」
フルバランスの 課題の本質を捉える提案力 と
ForestBookの 技術的に“実現する力” が組み合わさることで、
プロジェクト全体の成功確度は一段と高まります。
設計力・提案力・技術力、案件が複雑になるほど求められる専門性の部分で最適な協業の体制を組めたことがこの協業体制の成功のポイントといえます。
専門性の掛け合わせで実現した、緻密な協業プロセスと段階的な開発戦略
私たちは「上流の設計力 × Shopifyアプリ専門の技術力」 を掛け合わせることで、より確実で高品質な開発体制を築いていきました。
プロジェクトが始まった当初、フルバランス様のディレクター陣は、
エンドクライアント様の業務フロー・運用背景・販売スケジュールなど、
ビジネス全体の要件を高い精度で整理されていました。
一方、私たち株式会社ForestBookは、その要件をどのように技術面で具現化するか、
どの段階でリスクが表面化するかといった技術的観点から構造を読み解き、
最適なアーキテクチャへ落とし込むところから協業が始まりました。
役割が明確だからこそ成立した“同じテーブルでの検討”
フルバランス様は、クライアントとのコミュニケーションやビジネス要件の整理でプロジェクトを牽引し、
私たちは、その要件をどうすれば安全かつ確実に実現できるかを技術面から逆算。
何度もディスカッションを重ねる中で、
「この機能はユーザーのどの課題を解決するのか」
「外部システムとどう同期すべきか」
「運用フェーズで想定されるリスクは何か」
といった論点を、ビジネスと技術の両面からすり合わせていきました。
フルバランス様の上流設計力と、ForestBookの専門的な技術力が噛み合うことで、
「考える領域」を共有した協業体制 が成立していたのです。
協業の成功ポイント
協業の初期段階で浮かび上がったポイントは大きく3つでした。
複数外部システムとのデータ整合性
高トラフィック時の安定稼働
販売スケジュールを踏まえた段階的リリース
フルバランス様が上流で整理した課題に対して、
ForestBookが技術的な観点から“最小のリスクで実現できる方法”を提示。
その結果、両社の合意のもと、次のような3フェーズ構成の進行にまとまりました。
フェーズ1:初期運用に必要な機能群の構築
フェーズ2:追加機能+フェーズ1データとの統合
フェーズ3:新機能+フェーズ1・2すべての統合と最終アーキテクチャの確立
フルバランス様の「優先度を正確に判断する力」と、
ForestBookの「段階的にリスクを減らす技術設計力」が噛み合うことで、
システム全体を俯瞰しながら現実的なスケジュールで前進する体制が整いました。
「段階的に作る」ではなく「段階的に精度を高める」協業
複数フェーズに分かれたプロジェクトでは、必ずと言っていいほど次のような問題が発生します。
データの重複
API同期のタイミングズレ
前フェーズ機能との依存関係
これらを防ぐため、ForestBook側では
マルチフェーズ統合テスト環境の構築
非同期ズレを補正する差分検知ロジックの実装
Shopify本体との通信最適化チューニング
などを段階的に実施。
一方、フルバランス様は、クライアント側の運用シナリオやデータの扱い方を整理しながら、その情報をもとに「どのタイミングで何を統合するべきか」をディレクションしてくださいました。
結果として、アプリは予定どおりのスケジュールで安定稼働を実現し、高トラフィック時にも落ちることのない信頼性の高い成功事例となりました。
「最善を提案する姿勢」が信頼を生む
「普通の開発会社なら、“無理です”で終わるんです。
でも森本さんは、80%ならこう、90%ならこうと、常に代替案を出してくれる。
それが本当にありがたい。」— 株式会社フルバランス 代表取締役 CEO 原田 真緒
私たちが重視しているのは、“できる・できない”という表面的な判断ではなく、
「今の条件の中で、何が最善か」を共に考え、提案することです。
Shopifyアプリ開発の現場では、要件変更や新しい制約が発生するのが当たり前です。
スケジュール・予算・システム制限など、すべての要素が流動的に動く中で、
私たちは常に「最も現実的かつ価値のある解決策」を探り続けています。
「わからない」を放置しない——だから信頼される
Shopifyアプリ開発の現場では、PM(プロジェクトマネージャー)やビジネスサイドの方がエンジニアから
「サーバー代はこれぐらいです」「こういう構成にします」と言われても、
それが妥当なのかどうか判断できないという課題があります。
技術の専門知識がない限り、
「そういうものなんだ」と受け入れるしかない——。
実はこの“情報格差”が、開発プロジェクトで最も大きなリスクを生む要因のひとつです。
私たち株式会社ForestBookは、
その“わからないまま進む状態”を絶対に放置しません。
プロジェクトの初期段階で必ず、
複数の選択肢と、それぞれのメリット・デメリット・コストを明示した上で提案します。
たとえば、同じアプリを構築する場合でも、
-
Herokuのように常時インスタンスを稼働させる構成なら、月10万円程度の運用コスト
特徴:開発に制約条件が少なく、簡単に環境構築・デプロイが可能。ただスケールに制限があり、細かい制御が苦手。
-
AWSサーバーレス構成(Lambda+API Gateway+DynamoDB)なら、月1,000円前後で同等の機能を実現可能
特徴:開発に制約条件が多く、仕様する機能ごとに環境構築・デプロイの管理が必要。ただ自動スケーリングや様々な機能との統合が得意。
というように、選択肢を並べて判断材料を提供します。
つまり、「この構成しかありません」ではなく、
「どの構成にすれば最適な運用ができるか」を一緒に考えるのです。
「エンジニアの方から提示される見積もりが適正なのか判断しづらい」、というお声はよくいただきます。Forest Book では、そうした不安をなくすために、常に複数の実現パターンを並べて比較し、それぞれのコストやメリットを明確にお伝えするようにしています。
「この構成なら月1万円以内で運用できます」といった具体的な数字まで示すことで、ご納得いただける判断材料をご提供できるよう努めています。
セキュリティは「動く」だけではなく「守る」こと
また、セキュリティについても、
多くのPMやビジネス担当者が“動けばOK”と考えてしまいがちです。
しかし、動いているだけでは安全とは限りません。
脆弱性の多くは、正常に動作している状態でも潜んでいるものです。
私たちはこの点を何より重視し、
要件定義の段階からセキュリティ設計を仕様として明記しています。
たとえば、開発を進める前に、次のような形でお伝えします。
この部分に認証リスクがあるため、トークンの有効期限を短縮化
このAPI通信は外部に公開するため、署名検証ロジックを追加
この機能ではユーザー入力のバリデーションを二重化
そして、必要な対策を見積もり段階から明確に含め、
「ここにこれだけのセキュリティ対策に工数がかかります」と提示します。
このように、“言われたからやる”のではなく、“言われる前に守る”。
それが、私たちが最も信頼をいただいている理由のひとつです。
「当然のようにやってくれる」ことが信頼になる
セキュリティは、完成後には目に見えない領域です。
だからこそ、クライアント様が安心して任せられるよう、
私たちはそれを「当然の前提」として設計に組み込んでいます。
OAuth・OpenID Connectをはじめとする認証連携では、
OWASP(Open Web Application Security Project)の国際基準に準拠。
アクセス制御・暗号化通信・CSRF防御など、
一つひとつの項目を確認しながら丁寧に組み立てています。
目に見えない領域も含めて「当然の前提」として設計に組み込むことがアプリ開発における成功のポイントです。
チームの提案力を引き上げた存在
私たちは、「共に考える開発チーム」でありたいと考えています。
プロジェクトの初期段階から、クライアント様と同じテーブルに座り、
要件整理・優先度の明確化・技術的なリスク検討をすべて共有します。
フルバランス様のプロジェクトでも、最初の打ち合わせから深く関わらせていただきました。
開発プロセスの中で大切にしたのは、
「課題を共有してから設計する」という姿勢です。
「森本さんはエンジニアでありながら、ビジネス視点でも話ができる。
単なる開発ではなく、“どうすれば成果が出るか”を一緒に考えてくれるんです。」
このようなお言葉をいただけたのは、私たちの理想そのものです。
技術的な解決策を提案するだけでなく、
ビジネスの成功に直結する方法を共に見つけること。
それが私たちの仕事だと考えています。
私たちはこれからも、クライアント様と同じ視点で課題に向き合い、
一緒に考え、一緒に作り、一緒に成長していくチームであり続けます。
“考えてくれるエンジニア”がいる安心感
AIや自動化が進む時代において、
単にプログラムを書くエンジニアの価値は下がっていくかもしれません。
しかし、“考えてくれるエンジニア”の価値は、これからさらに高まると私たちは考えています。
株式会社ForestBookは、仕様を超えて「目的」を考え、
技術の先にあるビジネス成果を共に描く存在でありたい。
そして、クライアント様の視点に立ち、技術を“手段”として最適化していく。
言われたことを正確にこなす会社はたくさんある。でも、”なぜそれをやるのか”から一緒に考えられる会社はほとんどない。だからこそ私たちForestBookに存在意義があると考えます。
「信頼」は夜を越えて築かれる
開発には、どうしても予期せぬトラブルや厳しいスケジュールがつきものです。
その中で、誰が最後まで寄り添うかが信頼を分ける瞬間だと私たちは感じています。
池田さんが印象的なエピソードとして語ってくださったのが、ある深夜の対応でした。
「ある案件で、夜を越えて作業したことがありました。そのとき森本さんが一緒に最後まで対応してくれた。途中で投げ出さず、真正面から向き合ってくれたことが忘れられません。
技術だけでなく、人として信頼できると感じました。」
私たちは、どんな状況でも「クライアントのビジネスを止めない」ことを最優先に行動します。
この姿勢が、プロジェクトの枠を超えた人としての信頼につながっているのだと思います。
Shopifyのエコシステムは日々変化しています。
APIの仕様変更、新しい拡張機能、国際化対応……。
その変化に追いつくだけでなく、変化を味方にできる体制が求められます。
そのためには、単に“開発を請け負う会社”ではなく、
課題を共有し、目的を共に考え、成長を支えるパートナーが必要です。
株式会社フルバランス様との取り組みは、その理想的な形でした。
課題を整理し、設計を議論し、リリース後の改善まで二人三脚で取り組む。
そこには発注と納品という垣根はなく、
「共にビジネスを育てるチーム」としての信頼関係がありました。
「結局、誰とやるかが一番大事なんです。
技術力は必要条件。でも最後に成果を分けるのは信頼です。」ー 池田さん
この言葉が、すべてを物語っています。
技術の先にある「信頼」をこれからも
Shopifyアプリ開発の本質は、単に“機能を作ること”ではありません。
企業の課題を理解し、ビジネスを前進させるための最適な方法を共に考えること。
そしてそのために必要なのは、ただの技術者ではなく、信頼できる共創パートナーです。
株式会社フルバランス様と私たち株式会社ForestBookの歩みは、
まさにその理想を体現しています。
「最適解」を超えて、共に未来を創る
Shopifyは常に進化を続けています。
APIの刷新、Checkout拡張、国際対応など——そのスピードは驚くほど速い。
だからこそ、クライアントと開発者が“一体となって考える”体制が欠かせません。
フルバランス様と私たちは、
この変化を恐れず、むしろ変化を武器にするための体制づくりを進めてきました。
Shopify Plusを導入するエンタープライズ企業、
BtoB取引を行うメーカー、そして新しいD2Cモデルを模索するブランドまで。
それぞれの課題に合わせて最適なソリューションを提案し、確実に成果へとつなげてきました。
「Shopifyの可能性はまだ広がります。
その成長を支えるために、私たち自身も進化し続けなければいけません。
だからこそ、ForestBook様のようなパートナーと走り続けたい。」
【あとがき】——「Shopifyアプリ開発 会社」を探すすべての方へ
この記事を読んでいるあなたが、もし次のような課題を感じているなら、
フルバランス様と私たちの事例が参考になれば幸いです。
Shopifyアプリを自社ビジネスに最適化したい
既存の外部アプリでは要件を満たせない
高負荷環境や大規模データにも耐える構成を作りたい
長期的に信頼できる開発チームと伴走したい
「Shopify アプリ 会社」「Shopify アプリ 開発」「Shopify アプリ 成功」「Shopify アプリ 事例」
これらのキーワードを検索しているすべての人に伝えたいのは、“成功する開発”は、信頼から始まるということです。
Shopifyアプリ開発の成功は、「信頼できるパートナー」と出会った瞬間から始まります。
その信頼を築き上げること——
それこそが、私たち株式会社ForestBookの使命であり、誇りです。
「結局、誰とやるかなんですよ。
技術力は必要条件。でも最後に成果を分けるのは信頼です。
そして、信頼は一緒に苦労した時間の中でしか生まれない。」
ー 池田さん
株式会社フルバランス
Shopifyプラチナパートナー(国内数社のみ)
エンタープライズEC構築/Shopify Plus導入/カスタムアプリ開発
2004年創業、システム開発とEC支援の両軸で20年超の実績
株式会社Forest Book
Shopifyアプリ開発・API連携・AWSサーバーレス構成に特化
Node.js/Expressを中心としたバックエンド開発に強み
要件定義から運用最適化まで一貫対応
Shopifyアプリ開発の成功は、「信頼できるパートナー」を見つけた瞬間に始まる。
その言葉を、株式会社フルバランスと株式会社Forest Bookは、静かに、そして力強く証明している。

